アーヘン大聖堂、クリスマス、そしてボランティア

ボランティア

クリスマスにはまだ気持ちがついて行かない11月のうちに、ヨーロッパへのクリスマスカードを毎年用意する。

次男が高校時代1年間お世話になったフランス・クレルモンフェラン近郊の家族と、

同様に娘の、ドイツ・ドレスデン近郊の家族に。

郡山の福祉作業所「しんせい」さんで手に入れたクリスマスカード

私はカトリックとプロテスタントの教義の違いもよくわからない。でも、彼らが今もキリスト教を大事に思い、その高潔なる隣人愛の精神で、見も知らぬ思春期の東洋人を、ボランティアで我が子のように大事に預かり、それぞれの価値観を丁寧に伝えてくれたことには、いくら感謝してもしきれないと思っている。

せめてもの、年に一度のご挨拶として、クリスマスの時期には何か便りを送りたいと思うのだが、毎度ろくなご挨拶も出来ず、心苦しいばかりである。

そんなこの時期、ドイツに留学している娘から、

「アーヘンに行ってきたよ。今まで見た大聖堂の中でも1番で、びっくりするほど美しかった」

とのLINEが、数枚の写真とともに送られてきた。

素朴さを兼ね備えたぽってりしたアーチ、美しい八角形の天井。少しイスラームさえ感じるモザイク模様、荘厳なステンドグラス、なんとも言えない上品な青、そして黄金。

その美しさに息を飲んだ。

娘が撮った写真に、私はひたすら見入ってしまった。

そして、いつもの癖で、地図帳を引っ張り出し場所を探す。

アーヘンはドイツとベルギーの国境にあるちいさな町だった。

しかも、ケルンから電車で30分ほどの近さである。

あーーー(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

2年半前、ケルンには行ったのに!なんであの時、アーヘンという町に行くことを思いつかなかったのだろう⁈

そして、世界史を教えることもある身なのに、「カール大帝 800年 ローマ皇帝 アーヘン」といったぶつ切りの暗記用記憶しかない自分にがっかりする。

ヨーロッパの中世は、キリスト教に抑圧された暗い時代、という観念を深く反省する。

このキリスト教の熟成期があってこそ、フランス革命や産業革命が起こり、現代に繋がる自由の精神が育まれたのだと今更ながら思い知る。

ボランティアの精神もしかり。

自ら手を上げ、他の(社会の)役に立つことを無償で行い、それを自らも楽しみ、教養とする。

私は子どもたちによって繋がったフランスやドイツの家族に、その精神を見せてもらった。

そのことをクリスマスが来るたびにずっと思い出そう!

アーヘンの大聖堂を見て心に誓った。

そしていつか必ず、アーヘンに行って、あの美しい大聖堂を、この目で見てみよう!

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