コロウイルスの日々⑥~9月新学期?

コロナウイルス

非常勤で、高校の地理や世界史を教えています。

今年度の授業はまだありません。いつ始まるかもわかりません。

で、ここ数日、騒がしい「9月新学期に移行」論について、私の(今)思うところを書いてみます。

基本姿勢は、「9月新学期を否定するわけではないが、そこになだれ込むのは反対」です。

①入学が、7歳になるのは遅すぎる。

今でさえ、日本の満6歳入学は決して早くはないはずです。幼児の1年の成長はとても大きいので、このままずるずると9月入学に移行した結果、生まれ月によっては7歳半くらいまで「幼稚園児」にするのはものすごく大きな損失があるのでは?と思います。子供の成長度合いに応じて入学時期を選べるようにするなら、これは解決可能ですね。

留学の話がよく出ていますが、今でさえ、たとえば日本の高3生がフランスのリセに留学しようとすると、「年齢が高すぎる」という理由で不可能となります。フランスでは17才で高校を卒業するのです。もしこのまま9月新学期になだれ込んだら、高2生でも留学できない子が出てくるのではないでしょうか。

②今やるべきことをやらなくなる。

日本のオンライン授業などが、世界においていかに遅れているか、今回よくわかりました。気候変動も含め、今後も様々な「危機」が想定される中、まず解決すべきはそこであり、9月新学期を決めてしまったら、そこを解決する機会を無駄にすることになります。

また、生徒側から言っても、今できることはあるはずなのに、9月まで何もやらなくてもいい、的な雰囲気が生まれてしまいます。これこそ社会の損失ではないでしょうか。

③世界スタンダードって何?

世界のスタンダードって何でしょう? 教育システムがそれに合わせる必要がそんなにあるのでしょうか? 日本社会のスタンダードも大事じゃないですか?

13億の人口をかかえ、今や世界の知能ともなってきているインドは4月新学期です。オーストラリアやNZなど南半球の国は1月、2月ですよね。

結論

9月新学期を反対するわけではありませんが、「目くらまし」はやめて欲しいです。教育はまったなしなので、今やらなければならないことを全力で、文科省も自治体も学校も教員も生徒も、やらないで、9月に後ろ倒しにするのは反対です。

もし9月新学期を導入するのであれば、前倒し、あるいは、選択制を取り入れて欲しいと思います。

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